【比較】ニュースアプリ6本を30日使って分かったおすすめの1本は?

 
【比較】ニュースアプリ6本を30日使って分かったおすすめの1本は?

テレビCMでもよく見かけるニュース(キュレーション)アプリ。人気の6つのアプリ(グノシースマートニュースLINEニュースYahoo!ニュースNHK ニュース・防災、Googleニュース)を約1か月(30日)使ってみて、分かったこと、その中のおすすめの1本を(記事の最後に)ご紹介いたします。

ニュースと言ってもそれぞれに内容が違う

6つのアプリを使ってまず分かったのは、一言にニュースアプリと言っても、”ニュース”の内容が、それぞれに違うことです。いわゆる新聞社やNHKなどのトップニュースを求めている人が、エンタメ系記事が多いアプリをダウンロードしても、求めているニュースが出てこない!といったことになってしまうでしょう。各アプリの特徴と、どういうタイプの人におすすめかをまとめてみました。※左右にスクロールできます。

グノシースマートニュースLINE NEWSYahoo!ニュースNHKニュースGoogleニュース
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トップニュース重視派:×トップニュース重視派:△トップニュース重視派:○△トップニュース重視派:○トップニュース重視派:○トップニュース重視派:○
ネタ収集派:○ネタ収集派:○ネタ収集派:○ネタ収集派:△ネタ収集派:☓ネタ収集派:△
じっくり深堀り派:△じっくり深堀り派:△じっくり深堀り派:△じっくり深堀り派:○じっくり深堀り派:○じっくり深堀り派:△
広告:多い広告:多い広告:少ない広告:少ない広告:無い広告:少ない

新聞社やNHKなどのトップニュースを求めている人は、Yahoo!ニュース、Googleニュース、NHK ニュース・防災がおすすめです。逆に、トップニュース以外でも、興味関心がある情報は収集したい、といった人は、LINEニュースや、スマートニュース、グノシーがおすすめです。

キュレーションアプリとYahoo!ニュースやNHK ニュースの違い

キュレーションアプリは、そのアプリを作っている人が、せっせと記事を書いている訳ではありません。基本、新聞社や各メディアの「元記事」を収集して(あるいは提供を受けて)「整形して表示」しています。※各社、その見せ方などを工夫してサービスをしています。つまり、どのアプリにも「記事を整形して表示する画面」と「元記事を表示する画面」があります。ただし、Yahoo!ニュースの場合は(昔から)一定の基準を満たした新聞社やメディアから提供を受けた記事を、もちろん、NHK ニュースの場合は、独自で取材した記事を、編成して配信していますので、他のキュレーションアプリとは、記事の質や、見え方が異なります。また、Yahoo!ニュースでは、ジャーナリストや著名人が書いた記事を読むことができたり、NHK ニュースでも、テーマ毎の特集や、○○部の記者が取材した記事など、深掘りした記事を読むことができます。

一方、キュレーションアプリは、とてもスピーディーに、さまざまなジャンルの記事を同じフォーマットで読むことができたり、閲覧した記事によってトップページが変わって、さらに新しい情報を発見できたりと、興味あるニュースや情報を、薄く広くチェックするのには、とても便利です。

それぞれのアプリの記事画面の特徴

各アプリで記事画面の内容や構成も大きく違いますので、比較して、ご紹介いたします。

1. グノシーの記事画面

記事を読んだ直後に、記事とは関係の無い大きめの広告が表示されます。その下に装飾が無いテキストリンクで元記事にアクセスすることができます。強調具合で言うと「広告」>「シェアボタン」>>>>>「元記事へのアクセス」といった感じでしょうか。※以下は、iPhoneアプリの画面ですが、Androidも基本画面は同じです。

さらに、ページ最下部には、(読んでいる記事と温度感が違いすぎる)エンタメ系(ゴシップ)記事の一覧が表示されます。その中にもありますが、トップページなどの記事一覧画面でも、記事の合間に「広告」と書かれた”記事風”広告が相当表示されます。

ズバリ、グノシーは、広告も含めてコンテンツとして楽しめる人にはおすすめかもしれませんが、、、ノイズが多すぎるアプリでした。

2. スマートニュースの記事画面

記事の下には、分かりやすく元記事へのリンクが表示されてるので、簡単に元記事にアクセスすることができます。その下には、グノシーと同じく、記事とは関係の無い大きめの広告が表示されますが、さらにその下には、元記事側の関連記事が表示されますので、元記事にアクセスしやすい構成になっています。

トップページなどでは、グノシーと同じく、記事の合間に「広告」と書かれた”記事風”広告が相当表示されます。

記事画面は、統一フォーマットでサクサク読めて快適ですが、トップページなどでは、どうしても広告が目につきました。

3. LINE NEWSの記事画面

LINE NEWSの記事の特徴は、複数の元記事のニュースから要約されたものが表示される点です。グレーになっている元記事のテキストをタップすると、元記事にアクセスすることができます。

多くのニュースを”流し見”するには、とても便利です。また元記事の選定や、見出し、画像などは、うまく要約されているものがほとんどですが、中には情報が被っていたり、似ている内容だけど、元記事の内容は明らかに別の事を言っていたりするものもあり、(たまにですが)”薄い”印象を受けてしまうこともありました。

ただし、記事画面では、関連カテゴリの別のニュースや、同じトピックの過去のニュースが、縦スクロールしながら見ることができる”ので、とても便利だなと感じました。

4. Yahoo!ニュースの記事画面

パソコンで、Yahoo!ニュースやMSNニュースを見てきた人にとっては、”普通”のニュース記事画面です。

記事の合間にある、”記事風”広告も、比較的分かりやすい表現になっています。

5. NHK ニュース・防災の記事画面

NHKのニュースアプリなので、いわゆるトップニュースを確実にチェックすることができます。また一部のニュースでは、テレビと同じニュース映像を見ることもできます。

そして、何と言っても特徴的なのが、ニュース原稿のような記事が多いことです。(伝わりづらいですが)○○ということです。○○によりますと、といったニュース番組でよく聞く言い回しや、短い文章で構成された記事がほとんどです。はじめは、まるでNHKのアナウンサーになって原稿を読み上げているような感覚で、若干違和感を感じました。

ただし、テーマ毎の特集や、(ニュース番組の中盤あたりにある特集と同じ内容の)○○部の記者やカメラマンが取材した記事など、他のニュースアプリには無い、深掘りした記事も多く、そういった記事は、内容も興味深く、読み応えがあります。

6. Googleニュースの記事画面

Googleニュースの記事画面は大きく2種類にわかれ、他のアプリと同様に統一されたフォーマットの記事画面と、新聞社や各メディアの元記事が直接表示されるものがあり、割合としては元記事の方が多いようです。ただし元記事も、多くが高速に表示されるフォーマットで作られているページのため、サクサク読むことができます。※Google検索で、最近の話題を検索した時に、上部にカード形式で表示されるアレですね。元記事内のリンクをタップすると、ブラウザが開いて元記事のサイトに移動します。

記事画面からは、同じトピックの他の記事に簡単にアクセスすることができたり、後で読むために、記事を保存したりすることができます。また、アプリを開いた最初の画面で、自分自身の関心に基づいて、ニュースが5件ピックアップされるという点も特徴的です。独自の深掘り記事はありませんが、トップニュースから、興味関心のニュースまで幅広くピックアップされますので、非常にバランスが良い感じを受けました。

広告は?というと、記事の合間に出てくる”記事風”広告はありません。元記事ページで新聞社や各メディアが掲載している広告は、大抵がGoogleのプラットフォームを利用した広告なので、、、。

どういう人が使っている?

こちらは、各サービスの媒体資料などからの情報になります。

グノシースマートニュースLINE NEWSYahoo!ニュースNHKニュースGoogleニュース
男女半々男女半々女性が6割男性が6割男性が7割
20代以下が多い30代以上が中心40代以下が中心50代以上が多い

特徴的なのは、LINE NEWSは女性ユーザーが多いという点と、グノシーはTVCMの影響もあるのでしょうか?他アプリに比べると10代、20代ユーザーが多い点です。

プッシュ通知の頻度は?

みなさんもご経験があるかと思いますが、特にニュースアプリはプッシュ通知が多いです。※ただし、当然アプリから頻度を変更したり、端末で、通知を受け取らない設定にすることもできます。デフォルトのままだと、毎日こうなります。

どのアプリもプッシュ通知が届きますが、iPhoneの場合は、いい意味でも悪い意味でもバッジが目立ちますが、上のように毎日表示されるものと、そうでないものがあります。Androidでは、プッシュ通知の表示をカスタマイズすることができるので、各アプリとも、いろいろ”目立つ”ように工夫されています。その中の1つには、(Androidでは、仕組み上、配信する側が通知の優先度を設定することができるのですが)常に最優先で配信しているところもあるようです。

利用者の満足度アンケートの結果

こちらはICT総研のモバイルニュースアプリ市場動向調査結果 からの情報になります。NHK ニュース・防災は、調査対象に入っていません。

グノシースマートニュースLINE NEWSYahoo!ニュースGoogleニュース
70.2ポイント74.0ポイント72.5ポイント73.0ポイント72.2ポイント

スマートニュースが1位ですが、各アプリとも大きな違いはないようです。若干グノシーが他4アプリと比べると低いようです。

また、同じ調査の中に、利用率の調査結果もありますが、そちらは、Yahoo!ニュース > LINE NEWS > スマートニュース > グノシー > Googleニュースという順番でした。LINE NEWSは、アプリ以外にも、本家LINEのニュースタブや、友だち登録すると毎日送られてくるニュースダイジェストなどからも見ることができるため、女性中心に利用者が増えているようです。

まとめ:おすすめの1本は?

以上のように、人気のニュースアプリを約1か月(30日)使ってみて分かったことは、

  • 一言にニュースアプリと言っても、”ニュース”の内容が、それぞれに違う
  • トップニュース重視派なら、Yahoo!ニュースGoogleニュース、NHK ニュース・防災
  • ネタ収集や雑談力アップ派なら、LINE NEWS > スマートニュース >> グノシー

ということでした。ニュース(キュレーション)アプリという”くくり”で見ていましたが、各アプリによって全然サービスの内容が違うんですね。

ということで、最後に、現在メインで使っているYahoo!ニュースについて、簡単におすすめポイントをご紹介いたします。(※現在、トップニュースと興味関心ニュースのバランスがいい Google ニュースも併用して使っています。)

Yahoo!ニュースがおすすめな理由

まず、ファーストビュー画面に、トップニュースが並びます。13文字程度の文字数で統一されていて、隙間時間に、素早くトップニュースをチェックすることができるのが有り難いです。

定期的に更新されるYahoo!ニュース特集は、独自の深掘り記事で、読み応えがあります。※記事の合間に、大きめの写真で表示されるので、興味があるテーマの時には目がとまります。その他、ジャーナリストや著名人が書いた深掘り記事も(自分が関心あるものだけ読んでいることもありますが)興味深い内容のものが多いです。

ピンポイントに”このテーマ”の最新記事をチェックしたい場合には、「テーマ」からキーワードを登録(テーマをフォロー)しておくと、新しいニュースがあった場合に、すぐにチェックすることができて、とても便利です。こちらはGoogleニュースにも同じような機能があります。

右の画面は、ウェブのテーマ機能の説明ページです

このように、隙間時間に、トップニュースをチェックしつつ、興味や関心があるニュースをチェックすることができるYahoo!ニュースは非常に便利で、重宝しています。

最後に、1個のアプリだけのおすすめポイントをご紹介してしまいましたが、是非、自分にあったニュースアプリを選ぶ際の参考にしていただければと思います。

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